前回までの10分ガムコラムは美容に関わるお話でしたが、今回はストレスコントロールにつながるお話です。
※まだ読んでいない方はこちらから。
「10分ガム ①左右対称!美人顔になる」
「10分ガム ②しわ、たるみを予防する」
さて、おさらい。
10分ガムとは、毎日ある時間帯に10分間ガムを噛むだけで、
・左右対称の美人顔になる
・しわ、たるみを予防できる
・幸せホルモンが増える
・ダイエット
と、こんなにも嬉しいことが期待できます。
簡単に実践できることから、朝ゴマトマトに次いで人気のある時間割美容です。
今回は、「幸せホルモンが増える」についてお話ししましょう。
幸せホルモン セロトニン
「わけもないのにイライラする」
「落ち込む」
なんてこと、ありませんか?
その原因は、脳内のセロトニンが不足しているせいかもしれませんよ。
セロトニンとは
セロトニンは脳内の神経伝達物質のひとつですが、心の安定に大きく関わることから「幸せホルモン」というあだ名がついています。
セロトニンがきちんと分泌されていると、心は落ち着き、心地よさや満足感を感じることができます。逆にセロトニンが不足してしまうと、精神のバランスが崩れやすくなったり、イライラ、落ち込みを感じてしまいます。
現在、うつ病の患者さんには脳内のセロトニンを減らさない薬を処方するのが一般的な治療になっているほど、セロトニンと心は大きく関わります。
リズム運動とセロトニン
ではセロトニンは、どうすれば脳内で増えてくれるでしょう?
日光を浴びたり腸内環境を整えるなど、いくつか方法はありますが、リズム運動もその一つ。
リズム運動とは、同じ動きを繰り返し行うリズミカルな運動のこと。例えばウォーキングやジョギング、フラダンスなどがそうです。
また「噛む」という咀嚼のリズム運動も、脳内でセロトニンを分泌させてくれます。
スポーツ選手が試合前にガムを噛む姿を見かけますが、あれはまさに脳内のセロトニンを増やすため。「打たなきゃいけない。」「ゴールを決めなきゃいけない。」などのストレスを取り払い、平常心でパフォーマンスができるようにガムを噛んでいるのです。
さらに前回のコラムでもご紹介した岐阜大学の実験からも、噛むことによってストレスが軽減されることがわかっています。
一定のリズムで咀嚼できるガムは、手軽にできるリズム運動として本当におすすめ。セロトニンの分泌が盛んになり、ネガティブな気持ちを解消してくれます。
10分ガムをやってみよう!
ということで日常的にガムを噛んで、幸せホルモンを増やしましょう!
六車奈々の10分ガム、ポイントは3つです。
1.食事は両方の歯で噛む
毎日の食事は両方の歯でしっかり噛んでください。大切なのは、習慣づけること。「両方の歯で噛む」というクセをつけてくださいね。
2.毎日10分間、ガムを噛む
毎日10分間、両方の歯でガムを噛んでください。セロトニンは疲れるほどやってしまうと分泌されなくなるので、10分間で大丈夫。これを毎日続けることが大切です。
※10分ガム①の鏡チェックで左右差があった方は、下がってる方の歯で噛んでください。
3.夕食の10分前に噛み始める
夕食の10分前に10分間ガムを噛むことで、脳内から神経ヒスタミンが分泌され、満腹中枢を刺激。我慢しないで食事量を減らすことができます。(夕食は三食の中で一番少ないのが理想)
詳しくは、10分ガム④をご覧ください。
努力も手間もいらない10分ガム。私は、心と美容のために、日常的に噛んでいます。
大切なのは、毎日続けること。
毎日続けた人と続けなかった人の5年後、10年後は、きっと大きく違っていると思います。
次回は、10分ガムのラスト「ダイエットのお話」をお届けしますね。
〈参考資料〉
藤田紘一郎(2018)新装版『腸内革命』海竜社
藤田紘一郎(2011)『免疫力をアップする科学』ソフトバンククリエイティブ株式会社.
藤田紘一郎(2011)『アレルギー9割は腸で治る!』大和書房.
辨野義己(2012)『大便通』幻冬舎新書.
辨野義己(2016)『腸を整えれば病気にならない』健康人新書.