「卵は1日1個にしないと、コレステロール値が上がる!」
なんて話は、昔のこと。
2015年、厚生労働省は日本人の食事摂取基準からコレステロールの上限値を撤廃したこと、ご存知でしたか?
アメリカ心臓病学会などが2013年に発表したことを受け、同じようにガイドラインを改定しました。
理由は、
「コレステロール摂取の上限値を算定するのに、十分な科学的根拠が得られなかったから」
です。
コレステロールは体がコントロールしている!
そもそも血中コレステロールの7~8割は体内で作られるので、もともと食事の影響は多くありません。さらに食事でコレステロールの摂取量が多いときには肝臓でのコレステロール合成量が減少し、逆に食事でコレステロールの摂取量が少ないときは体内でたくさん作られます。
つまり血液中のコレステロール量は体がコントロールしているので、食べ物からの影響は考えなくてよいということ。
コレステロールは、細胞膜やホルモンなど、身体にとって大切なものです。
むしろ日本人は取らなさすぎも問題にされるほど。
健康な人であればコレステロールを気にして卵や魚介類を制限する必要はありません。
ぜひ、バランスを意識しながら食事をしてくださいね。