前回の「10分ガム 左右対称!美人顔になる」、ご覧いただけましたか?
10分ガムとは、毎日ある時間帯に10分間ガムを噛むだけで、
・左右対称の美人顔になる
・しわ、たるみを予防できる
・幸せホルモンが増える
・ダイエット
と、こんなにも嬉しいことが期待できます。簡単に実践できることから、朝ゴマトマトに次いで人気のある時間割美容です。今回は、「しわ、たるみを予防できる」についてお話ししましょう。
美容液やクリームではどうにもならないしわ、たるみとは
まず、しわやたるみの基本的な対策としては、紫外線予防が最も効果を期待できます。というのもアメリカ皮膚科学会によると、老化の原因は、約8割が紫外線による『光老化』と言われており、紫外線を浴びることによって、シミやシワ、皮膚がんなどの皮膚老化が進んでしまっているということ。
逆にいうと、紫外線予防をするだけで、老化対策の80点は採れるのです。まずは日々の紫外線対策でエインジングケアをしましょう!詳しくは『時間割美容 六車奈々流 努力のいらないシワ対策①』をご覧くださいね。
またできてしまったちりめんじわなどには、皮膚表面にアプローチしてくれる優秀なスキンケアアイテムが、たくさん出ていますよね。しっかりと保湿をすることも、しわ予防には効果的だと思います。
ところが、です。美容液やクリームでは、どうにもならないものがあるのです。
それが、骨格と筋肉。
どんな優秀なスキンケアでも、骨や筋肉にまでアプローチするのは難しいと思います。ですが、しわやたるみは、「紫外線以外の原因としては、骨格や筋肉の影響が非常に大きい」と、私は考えています。
頭蓋骨こそ、美の土台
人間の体にとって、一番大切なところはどこでしょう?
そう!答えは、脳でしたね。時間割美容には、よく出てくるお話です。
私たち人間は、大脳を発達させたからこそ、食物連鎖の頂点に立つことができました。鋭い爪や牙を持たない人間にとって、一番大切な武器は、大脳です。したがって、この大切な大脳を守るための頭蓋骨は、全身の中で最も骨密度が高いのです。
ところが年齢を重ねてくると、頭蓋骨も骨密度が低くなってきます。いえいえ、それだけではありません。どんなに若くても、食生活の乱れやホルモンバランス、さらに慢性的なストレスなどでも骨密度は減ってきます。
骨密度が低くなり、骨が痩せてしまった頭蓋骨は、全体が小さくなってしまいます。
実は、骨こそ「美の土台」。私たちの顔の皮膚は、この頭蓋骨の上に乗っていますが、骨密度が下がり頭蓋骨が小さくなってしまうと、皮膚と骨の間に隙間ができ、これがシワやたるみ、ほうれい線の原因になるのです!この隙間は、どんな優秀なクリームでも埋めることはできないでしょう。
ですが、あきらめる必要はありませんよ。大丈夫!なぜなら私たちの骨は、大人になっても日々新しく生まれ変わっています。昼の間に古い骨が壊され、深夜に新しい骨が作られます。これが骨の新陳代謝です。つまり毎日の心がけで、土台の骨から美しく健康になることは可能なのです!
咀嚼で骨密度アップ!
では、どうすれば骨が効率よく強化できるでしょう?
岐阜大学が行った研究。東華岳教授らはマウスを使った実験で、拘束ストレス(狭いチューブ内に拘束する)負荷中に、
・何も噛ませないマウス(ストレス群)
・爪楊枝を噛ませるマウス(チューイング群)
に分けて、1日2時間のストレス負荷を4週間連続で行いました。その結果、
・何も噛ませないマウス(ストレス群) →骨量の低下が見られ、ストレス関連物質は高い値を示した
・爪楊枝を噛ませるマウス(チューイング群)→骨形成が早く、骨を健康な状態に戻そうと作用。ストレス関連物質は低い値。
となりました。つまり、
・慢性的なストレスは、骨の新陳代謝に悪影響を与え、骨量が低下する
・慢性的なストレスが続いても、咀嚼をすることでストレス緩和&骨代謝の改善
ということがわかったのです。実験に関して、詳しくはこちらをご覧ください。
また、咀嚼は顔の筋肉も使いますよね。前回のコラムにも書きましたが、片方の歯だけで噛み続けた人の左右のしわの差は衝撃的でした。つまり、日常的にしっかり咀嚼することで、骨密度の維持にアプローチでき、筋トレにもなるということです。
そこで、
・毎日の食事は、しっかりと両方の歯で噛むこと。
・10分ガム
なのです。
10分ガムをやってみよう!
ということで日常的にガムを噛んで、骨と筋肉にアプローチ。土台から美しくなりましょう!ポイントは3つ。
1.食事は両方の歯で噛む
毎日の食事は両方の歯でしっかり噛んでください。大切なのは、習慣づけること。「両方の歯で噛む」というクセをつけてくださいね。
2.毎日10分間、ガムを噛む
毎日10分間、両方の歯でガムを噛んでください。10分ガム③でお伝えしているセロトニンは、疲れるほど続けてしまうと分泌されなくなるので、10分間で大丈夫。これを毎日続けることが大切です。
※10分ガム①の鏡チェックで左右差があった方は、下がってる方の歯で噛んでください。
3.夕食の10分前に噛み始める
夕食の10分前に10分間ガムを噛むことで、脳内から神経ヒスタミンが分泌され、満腹中枢を刺激。我慢しないで食事量を減らすことができます。(夕食は三食の中で一番少ないのが理想)
詳しくは、10分ガム④をご覧ください。
ね?10分ガムは、努力も手間もいらないでしょう?
大切なのは、毎日続けること。今日やっても、明日は何も変わりません。ですが、10分ガムを毎日続けた人と続けなかった人の5年後、10年後は、きっと大きく違うはず。現に、前回のコラムで書いたように、しわの数に大きな差が生まれたわけですから。
次回は、10分ガムの「ストレスへのアプローチ」をお届けしますね。