※この日記の放送は、こちらからお聴きいただけます。
#28 東伏見稲荷神社その1 2020年の締めくくりは、やっぱりお稲荷さん! (MBS2020年12月27日OA分)
#29 東伏見稲荷神社その2 東のお稲荷さん、神様は鉄道に乗って来られた⁈ (MBS2021年1月3日OA分)
年末年始はちょっと気分を変えて、東伏見稲荷神社さんへ。
西武新宿線『東伏見』駅で下車。
『ななたび!』の#1でもお話しましたが、
私は大学4年生から京都の伏見稲荷大社さんに、毎月お参りに行っています。
きっかけは、そう! 『勘違い』から始まったお供えのお話でしたね(笑)
詳しくは、#1をお聴きくださいね。
ところが今年は、新型コロナウイルスの影響で、なかなか京都に帰ることができません。
あぁ。。。 京都のお稲荷さんが、東京にもあればいいのに・・・!
実は、あるのです!
京都の伏見稲荷大社さんの神さまが、日本で唯一ご分祀された神社。
それが、西東京市にある東伏見稲荷神社さん。
私は上京したとき、『病院へ行こう!』の脚本家の先生に教えて頂いて、初めて知りました。その辺りのお話はラジオを聴いてね。
ということで、東伏見駅で下車。
駅のホームから、鳥居が見えました!
上京した2005年から、かれこれ15年以上も参拝している東伏見さん。
ですが、東伏見駅で下車するのは初めて。というのも、独身の時は下北沢に住んでいたので、吉祥寺からバスで向かっていました。
せっかく『ななたび!』するわけですから、同じルートではおもしろくない!
ということで、これまで行ったことのない道で行くことにしたのです~。
こちらが、東伏見駅。閑静でとっても良いところ。
今回は、私がいつもお参りするときのように、御神酒を買って向かいました。
その辺りの話は、ラジオでね。
さて、駅のホームから見えた鳥居がこちら。
鳥居をくぐり、線路沿いを歩いていきます。
2つ目の鳥居!!!
鳥居を通っていくと、お稲荷さんに到着できます。
途中は、道路の広い、静かな住宅街。ときどき、美味しそうなパン屋さんや老舗の乾物屋さんがありました。
あ。カモ( *´艸`)
のどかな風景に癒されていると、あっというまに東伏見稲荷神社。
たぶん、徒歩10分かからずに着いたと思います。
ずっと通い続けてきた東伏見さんで『ななたび!』ロケをさせて頂けるなんて、感動!
ここからは、権禰宜の蜂屋晋さんにお話をお伺いしました。
六車:東伏見稲荷神社さんは、京都の伏見稲荷大社さんの唯一の御分祀された神社なんですよね?
蜂屋さん:はい。昭和4年に創建されました。それまでは皆さん京都まで行かれていましたが、関東の方にとっては遠いですよね。そこで御分霊をお祀りしようということになり、昭和4年に京都からご神体を鉄道でお運びしまして・・・
六車:えっ!?!鉄道で? そっか。当時は新幹線も無い時代ですものね。じゃあ、何日もかけていらしたんですね!!!
蜂屋さん:そうですね。そして東京駅で一泊されて、、、
六車:え~っ!!! 一泊!?! (笑)
蜂屋さん:はい。それから西武線に乗り、当時の上保谷(かみほうや)駅まで、鉄道でお越しになりました。ご神体が駅に御到着されたのと同時に、駅名は『東伏見』となりました。
六車:そうなのですね! この辺り一帯も、地名が『東伏見』になっていますよね?
蜂屋さん:そうですね。ですから地名が先ではなく、神社があっての地名になります。つまり『東伏見の稲荷神社』ではなくて、『東の伏見稲荷神社』ということになります。
なるほど~!!!
こんなにお参りに来させて頂いてたのに、全然知らなかった!!!
しかし神様が鉄道になって来られたとは・・・! なんか、泣ける。
六車:それにしても、関東には熱烈なお稲荷さんファンがいらしたのですね。
蜂屋さん:そうですね。ご家庭でお稲荷さんをお祀りされるという方は東京にも非常に多いのですが、そういう方たちが京都まで行くのは大変なので・・・というのは、背景にあったと思います。
そうかぁ。
なんか、嬉しいなぁ。。。
六車:神様をお迎えするにあたって、色々な候補地があったと思いますが、どうしてこの場所に?
蜂屋さん:西武鉄道沿線というのは決定していたそうで、当時の鉄道は、沿線に人が沢山集まるところを誘致しようという動きもあったとは聞いています。
なるほど~。あとは、運気の良い土地というのもあったんだろうなあ。
だって神さまをお迎えするなら、『縁起のいい土地に』って思うはずだもの!!!
六車:至る所にお稲荷さんをお祀りしているところはあるけれど、伏見稲荷大社さんから『直接』っていうのは、東伏見さんだけですものね。
蜂屋さん:そうですね。当社の場合は、伏見稲荷大社から直接、それがハッキリと記録に残っているということで、『唯一の直接のご分祀』という言い方をしております。
六車:唯一無二ですものね。
ほんと。まさに私も今、『関東のお稲荷さんファン』のキモチ。
京都に帰りたくても帰れない。
そんな時、東伏見稲荷神社さんがどれほどありがたいか。
身にしみて、感じてます!!!
さて、改めて東伏見稲荷神社さんの御祭神。
三柱の神様です。
宇迦御魂大神(うがのみたまのおおかみ)
人々の生活を豊かに楽しく守り導いてくださる衣食住の大祖神様で、農業の守護神として農家の崇敬も篤い神さま。
佐田彦大神(さだひこのおおかみ)
海陸の道路を守り、人々の行なう事を良いほうに導いてくださる神様。
大宮能売大神(おおみやのめのおおかみ)
歌舞音曲方面に信仰の篤い神様。長寿また愛嬌の神さまとしても信仰されています。
それでは、ご本殿へ。
いつものように、感謝の気持ちで手をあわせました。
さて、私が東伏見稲荷神社さんで大好きな場所。
それは、こちらのお塚です。(京都のお稲荷さんに当たる『おやま』)
こちらには20ほどのお社があり、お稲荷さんらしく沢山の鳥居が。
さらに木々が沢山あり、鳥のさえずりが聞こえ、まるで『小さな森』にいるような感じ。
ということで、その雰囲気を写真で味わってみてね~。
あぁ。私もいつか、『六車奈々』と書いた鳥居を奉納できるようになりたいなぁ。
蜂屋さんに聞けば、京都のお稲荷さんの鳥居は木造のため、新陳代謝がある程度あるようですが、東伏見さんのは鉄製。さらに最近は樹脂製だそうで滅多に朽ちないため、一度鳥居が立つとずっと立っているそう。スペースもどんどん減ってきているそうなので、頑張らねば!!!
いやぁ~。
15年ほど通わせていただいている東伏見稲荷神社さん。
色々なお話を聴かせていただいて、本当に楽しかった!!!
蜂屋さん、ありがとうございました。
これからも一生、通わせていただきます!!!
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#28 東伏見稲荷神社その1 2020年の締めくくりは、やっぱりお稲荷さん! (MBS2020年12月27日OA分)
#29 東伏見稲荷神社その2 東のお稲荷さん、神様は鉄道に乗って来られた⁈ (MBS2021年1月3日OA分)
≪参考≫
東伏見稲荷神社 公式HP