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さて、4週に渡ってお届けしてきました圓照寺さん。
今週が、いよいよ最後です。
今週も、最後まで驚きの連続ですよ~!!!
さて、ななたびロケの日。
早めに到着した私は、約束の時間まで境内を散策していました。
あれ?
こちらのお堂は何だろう???
中を覗いてみると・・・・
閻魔さん&奪衣婆さん!!!!!
どうして圓照寺さんに!?!?!
ということで、副住職・篠山昌弘(しょうこう)さんにお伺いしました。
六車:閻魔さんと奪衣婆さん、いらっしゃいません?
篠山さん:はい。いらっしゃいます。閻魔堂、開けましょうか?
六車:えぇっ!!!ありがとうございます!!!
ということで、御堂の中に入れていただきました。
きゃ~!!!
閻魔さんに、奪衣婆さん!!!
閻魔さんはすごい迫力です。
そう。閻魔様に、ようやくここでお会いできました。
『ななたび!』の#9 川崎大師さんで、お会いできなかったのですよね~。
詳しくは、こちらを。
そして、奪衣婆さん。
こちらの奪衣婆さんは、お歯黒を塗っていらっしゃいます。
篠山さん:インターネットで話題になっていたようなのですが、うちの奪衣婆様は、頬っぺたがちょっと明るくなっているので、恥じらっているようでセクシーだと(笑)
ほんとだ~!!!
確かに、川崎大師さんの奪衣婆さんと比べると、可愛い系だ!
奪衣婆さんも、それぞれお顔が違うのね~。
おもしろい!!!
そして圓照寺さんには、十王も。
篠山さん:十王は、もともとは悪さをしたり鬼だったりしたものが、改心して閻魔様を支える書記になったと言われています。
六車:確かに。顔がコワイ~!!!鬼みたい!
だけど、悪人や鬼を『改心させてあげる』っていうのが、仏教の優しいところだよね。救いがあるよね~。
しかしだ。
そもそも、どうして圓照寺さんに閻魔さんがいらっしゃるのかしら?
篠山さん:実は、なぜ圓照寺で祀られるようになったかが、記録が残っておらず、わかっていないのです。
六車:えっ!?!
篠山さん:一般的に真言宗ですと、御大師様をお祀りする大師堂などが本堂と別にあるのですが、圓照寺は珍しく、閻魔様をお祀りしている閻魔堂なんですよね。
六車:いや~~~。すごい。それは、何かのご縁でいらっしゃったのですね。
そうなんです。川崎大師さんも、そうでした。
もともとは、品川にあったといわれる奪衣婆さんの石像。
民間信仰だったために不明な点が多く、なぜ川崎大師さんで祀られるようになったかはわかっていないと仰っていました。そして圓照寺さんも、同じことを仰っている。
ということは、こちらも
『もともとは民間信仰だったけど、やはりお寺でキチンとお祀りした方が良いのではないか』
ということになり、圓照寺さんに来られたのではないかしら???
私は勝手に、そんな気がします。
閻魔様と奪衣婆様を追いかけ旅するのも、いろいろな発見があって面白そうだね。
そして篠山さんは、こちらもご案内してくださいました。
篠山さん:こちらは無縁仏を祀る仏像の中の石像のお釈迦様なのですが、かなり古いもので、わざわざ見に来られる方も多いですね。
六車:なんか文字が書いてある!!!
篠山さん:『明暦二年』と書いてありますが、1655~1658年までの期間に作られたものが残っています。
いや~~~。
さすがは平安時代からずっと続いているお寺だけあって、本当にいろんなことが凄すぎる!!!
今回の圓照寺さんは、発見と驚きの連続でした。
これからは、必ず別当寺さんも旅することにしよう!!!
そう誓った旅でした。
なのですが・・・。
うふふふふ。
もっと、ビックリしたい???
じゃ~ん!!!
なんと!写真家の篠山紀信氏。
圓照寺さんのご親戚だったのです!!!
応接室には、このように篠山紀信さんの作品がたくさん。
先代住職の弟さんが、篠山紀信さん。
つまり篠山昌弘さんの『おじいさまの弟さん』にあたります。
篠山紀信さんも、圓照寺さんで生まれ育ったということだそうで、
いろんなご縁にビックリです。
久々に見た『シルクロード』。
凄かったなぁ。
写真から仏像が飛び出してきそうなほど、凄い迫力でした。
最後に、篠山さんに御朱印を書いて頂きました。
カッコイイ。
篠山さん曰く、最近は閻魔様が人気だそうで、
「閻魔様の御朱印ありますか?」と訪ねてくる人もいるそうですよ。
ということで、圓照寺さんの旅はこれでおしまい。
篠山さん、本当にありがとうございました。
素晴らしいお話をたくさん聴かせていただきました!
桜の時期には、また遊びに行かせてくださいね。
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