『髪は女の命』。
願わくば思わず触れたくなるような、うる艶をキープしたい。しかし現実は残酷なもので、髪も確実に老いていく。私(あまの)も、20代は存在しなかったウネリやゴワツキ、
重ねてきたカラーリングによる痛み、当たり前に居てくれた天使の輪は、ここ数年迷子中。美容師さんに家で簡単にケアする方法を聞いたところ、教えてもらったのがつげ櫛である。
つげ櫛
日本の伝統工芸品。拓殖の木で作られた櫛。椿オイルが染み込ませてあり、
髪に艶をあたえる。メンテナンスすることにより、長く使用できる。
いや、知ってますよ。超高級なイメージしかない…
どうせお高いんでしょ?的視線を美容師さんに投げかけると
「100均だけで、手軽に作れますよ!」
とのこと。
おお天使発見!
えー?うそー。超お手軽じゃーん!やるやるー‼︎
何がお手軽かって、ダイソーのこの桃の木櫛!
数年前にバカ売れして、欠品状態だったらしいが、最近復活したみたい。
裏に、ちゃーんと作り方が書いてある‼︎ありがたや!
ダイソーで、桃の木櫛とヤスリを購入。あとは、オイルか…。
美容師さん曰く、一番のおすすめは椿だけど、植物性なら大丈夫とのこと。
そういえば…お家にオリーブさん眠ってたな…。
調べてみたら、食用でも問題なさそうなんで、出費200円+税で作ってしまおう!
用意するもの
・桃の木櫛(ダイソー)
・ヤスリ(ダイソー)
・オリーブオイル(家にあった)
・ジップロック(家にあった)
いざ!工作開始!
まずは、このコーティングされているニスを削る。
当然ながら粉まみれ。
ゴールが明確ではないので…いつ終わればいいか自問自答を繰り返す。
艶がなくなったな!と、自己判断したら、歯の間も削る。
沢山オイルを含ませたいので念入りに。
これ、結構大変。目をチカチカさせながら(老眼辛い)、もくもくと削る。
コーティングして下さった方ごめんなさい。(多分機械)
ハゲハゲ艶なし、傷だらけ。
【削る前】
【削った後】
余分な削りカスを歯ブラシやハケ等でしっかり落とす。
水洗いは厳禁!水分を含むと歯が曲がってしまい台無し!
危ない。調べておいて良かった。手っ取り早く水洗いするところだった。
ラップを敷いて、オイルをたっぷり全体にかける。
ラップを巻いて、ジップロックに入れる。このまま1週間放置!
1週間経ったら、余分なオイルをキッチンペーパーで拭き取り、
1日乾燥させる。
完成!!!
はい、完成。しっとり仕上がっている。オリーブの良い香り!
風呂上り、しっかり頭皮まで乾燥させて(水分厳禁の為)使ってみると・・・
前が、普通のプラスチックブラシ
後が、オイル櫛食用
【頭頂部】
【横】
【毛先】
お分かりいただけるだろうか?
写真では、正直微妙な仕上がりだが、手触りが全然違う。
まとまりもいい。即効性はあまり無さそうだし、暫く使い続けてみよう。
折角なので、髪のとかし方も調べてみる。
絡まりを防ぐ為、毛先からとかし、徐々に上がっていき、最後に上から全体的にとかす
え?そうなの?
なるほど。いきなり上からいって、毛先でガッと引っかかり、
そこだけザッザッととかしてたら、そりゃ痛んでパサパサになるわ。
私(あまの)は、毎日やってたね、コレ。
1週間使用した感想
・静電気が起きないから、ごわつかない。
・雨の日でもうねりが少ない。
・まとまりやすくなる。
・寝起きのバサバサ感が減る。
・嫌な匂いも無い
・わざわざ作ったから、とかす回数が格段に増える。
今のところ、問題なく快適。
そろそろ櫛のお手入れした方がいいのかな?と調べてみる。
【お手入れ方法】
ムラを防ぐ為、同じ種類のオイルを使用。
使う度、できれば1週間に一度、オイルを含ませた布で表面を拭く。
それが無理なら、オイルつけ置き→乾燥を定期的に行う。
歯の間は、オイルを含ませた歯ブラシなどで汚れを取る。
お手入れすると、どんどんオイルが馴染んで、
自分だけの味わい深い櫛が出来上がる…なんか、ぬか漬け的な感じ?
2週間を過ぎた頃…確かに味わいがでてきた。
そして、ヤスリの工程の重要さに気付く。すんごいマダラ。性格でるな。
これをふまえて、もう一本、今度は椿オイルで作ってみよう。違う香りも楽しめるしね!
もしかしたらと淡い期待を抱いていたが、この子達ったら本当しぶとい。
私(あまの)のアホ毛ちゃん達はまだまだ受信中…。