今、戦うべきか、否か。
実は、この選択。
自分が思っている以上に、重要である。
世の中には、理不尽が多い。
どの仕事をしていても同じだと思うが、あまりの理不尽に刀を抜きたくなる瞬間もあるだろう。
しかしだ。
世の中は、自分中心に周っているわけではない。自分が怒れる度に正義の刀を振りかざしていては、側からみると安売りになってしまう。つまり周りの評価は、『いつも怒っている人』ということなってしまうのだ。
感情に任せて刀を抜くと、目の前の『怒り』という感情はスッキリするかもしれないが、側からみれば『喧嘩両成敗』。結局のところ、自分自身の評価も同様に下げてしまうのである。
理不尽なことが起きたとき、
カッとする気持ちを抑えて、一度冷静になってみる。
今、コイツは本当に戦うべき相手か?
もしもそうなら、思い切りやるがいい。
今こそ、命をかけて戦うべき瞬間である。
しかし。
大抵の場合は、そうではない。
よくよく考えてみると、
アナタの足を引っ張っているのは、アナタと真っ向勝負ができない卑怯者である。
アナタを切り捨てているのは、保身で精一杯の自己中心者である。
そんな者たちを相手に真剣に戦い、自分の大切な刀を汚す必要など全く無いのだ。
自分の大切な刀は、自分が本当に戦うべき相手に出会うまで、残しておこう。それこそ、自分の本当に戦うべき相手に対する礼儀であり、自分に対する信頼なのである。
そしてアナタに理不尽な刃を向けてきた者など放っておけば、必ず自ら身を滅ぼしているのだ。
目の前の小さな障害物で、無駄死にをしてはいけない。
アナタの戦うべき場所は、もっと上にある!
そう思うと、目の前の理不尽が、取るに足らないちっぽけなことだと気付けるのである。
よっしゃ!
今日も頑張ろうぜ〜!
六車奈々 会心の一撃! 武士の心得